【第7回シンポジウムの開催にあたって】 本シンポは、バイオ研究者の気張らない交流の場として、2008年より年一回のペースで開催し、今年で7回目を迎えます。僅か一泊の合宿ですが、主に若手研究者からの様々なトピックに皆で食いついて行くことで、お互い学び合い、インスピレーションを得て、気持ち新たに研究の現場に戻って行くための、純粋に“研究者による、研究者のため”の討論会です。また、たとえ研究として完成していなくとも、最新の内容を含めば発表可とすることで、費用を抑えつつ学生たちに学会発表と研究者交流の経験を積ませることの出来る貴重な機会として、活用されてきました。 今回、幹事持ち回りが3巡目を迎えるにあたり、シンポの趣旨を改めて見直し、プログラムに下記の改良を施しました。 1) 講演時間を20分から30分に拡大しました。その分演題数は減りますが、イントロダクションに十分な時間を割くことができるようになり、より一層充実した討論ができるものと期待しています。 2) 研究そのものではなく、研究活動について考える機会を設けるべく、夕食後に「イブニングセミナー」と題した講演枠を設けました。第一回は、株式会社ウィズ・パートナーズより森俊介(もり・としゆき)氏をお招きし、「日本におけるライフサイエンス分野の産学連携の阻害要因と解決策」と題してお話し頂く予定です。 3) ポスターセッションをイブニングセミナー後、総合討論と接続する時間帯に移しました。ポスターの成果を話題に、世代を超えた“討論の輪”があちこちで花開くことでしょう。 4) 地元に密着した地方大学だからこそ可能な「地域性を生かした研究」、小粒でもピリリと辛い「着眼点のユニークな研究」を奨励するため、「地域研究賞」と「カッティング・エッジ賞」を創設し、ポスター発表の中から1題ずつ顕彰することにしました。選考委員は参加者である皆さんです。と申しますのは、本シンポの参加者は“研究者”という点で全員対等であり、討論する上で職位・身分は関係ないからです。各ポスターを訪れ、議論し、真剣に吟味の上、優れた研究に投票して下さい。 八尾町は、哀切漂う胡弓の調べと幻想的な踊りで有名な「おわら風の盆」の開催地です。シンポの後で、坂を生かした美し い町並みを散策するのも楽しいでしょう。 北陸および近県からの多数のご参加・発表のお申し込みをお待ちしております。 |
第7回北陸合同バイオシンポジウム 実行委員長 浅野 泰久 |
【主催】:富山県立大学生物工学研究センター |
福井県立大学生物資源学部石川県立大学生物資源工学研究所 |
石川県立大学生物資源工学研究所 |
【共催】:公益社団法人 日本生物工学会中部支部 |
公益社団法人 日本農芸化学会中部支部 |
【後援】:公益社団法人 富山県ひとづくり財団 |